本校の進路指導

Pile Up Plan ~パイル・アップ・プラン~

Pile Upとは英語で「積み上げる」を意味し、中学1年生から将来のことを見据えて人生設計を模索・構築しながらも高校卒業時には人生の設計図を作り上げ、自信を持って進める進路を実現するといった本校独自の進路教育プランの総称です。

家を建てる時に完成して快適に住む自分をイメージし、設計し、相談し、応援してもらい、より堅固で快適な家を建てようとするように自分の将来のために一つずつ積み上げてより自分にあった進路設計をする学習を指しています。

具体的な取り組みとして

1. 総合的な学習の時間の利用

実施時期は各学年ほぼ同じとなりますが、内容は学年毎に違います。年に10回程度総合的な学習の時間やLHRを用いて担任の先生中心に展開していきます。

様々な職業の種類を知ることから始め、自分自身の強み、弱み、興味関心を自己で振り返り、職業調べ・職場体験・適性適職検査などを実施し、より明確に自分の将来像を見出していきます。また、適性検査や模擬試験などを活用し、生活態度や学習状況を振り返り、自分の学力を高めてるために試行錯誤して、学力向上へと結び付けていきます。

また、生徒は、これらの活動や学校行事の感想(書式を統一)を、本校で準備した「Pile Up Plan」用に配布したファイルに時系列順に綴り、自分の年間の行動推移をいつでも省みられるようにしていきます。これを※ポートフォリオ評価と言います。

ポートフォリオ評価とは・・・

学んだ資料やワークシート、レポート、作文などの学習履歴をクリアーファイルやバインダーに時系列に綴じさせていくというものです。ポートフォリオ評価には、次のような効果が期待されます。

<生徒にとっては>
  1. 自分自身が何を学んだかが明らかになり、何が課題かを明らかにすることができる。
  2. その結果、次の学習計画の策定や次の活動に意欲的に取り組むことができる。
  3. 達成感や自己有効感を育成することができる。

このようにポートフォリオ評価は、生徒自身による形成的な役割を持った自己評価として有効な方法で、「総合学習」をより効果的に展開していくことを可能にします。また進路選択や総合型選抜入試(旧AO入試)・学校推薦型選抜入試(旧推薦入試)などにも威力を発揮します。

2. 模擬試験

学年によって異なりますが中学生は年4回程度、高校生は8回~12回行います。全員受験するものから希望者受験のものまで多種多様です。

3. 自習時間の補習

高校3年生になると自由選択制の授業となり、自習時間ができます。その時間を有効に使うためにも希望者は教員による個別補習を行います。

模擬試験

学年によって異なりますが中学生は年4回程度、高校生は8回~11回行います。全員受験するものから希望者受験のものまで多種多様です。

4. 自習室の充実

進路資料室横のスペースに自習専用の机を設置しています。また、大学過去問を多く完備し生徒たちが自由に閲覧し学習しています。

5. 受験前個別補習

高校3年生は、12月の卒業認定試験後から自由登校となり、各自で最後の受験準備を行います。その時にも希望者は登校して教員による個別補習授業を行います。

6. 卒業生による合格体験談講話

その年度の卒業生徒数名による合格体験談を行います。実施日は夏休みなどではなく、3月中に行い、出来るだけ新鮮な話題を生徒に提供してもらい、在校生の今後の学校生活の改善、充実へ繋げていきます。

7. 長期休業中の講座

夏期講座・冬期講座とあり、夏期講座では複数学年同一講座制を実施しています。これは学年別に講座を開講するのだけではなく、単元毎に開講し、対象範囲内であればどの学年でも講座に参加できます。例えば、高校2年生主体の講座に復習として高校3年生が、また積極的に下級生が参加できるシステムです。これにより、多くの異なった学年の生徒が混在し、生徒同士が刺激しあいながら講習を受けることができます。

講座期間中は大人数収容可能なホールを自習室として開設しており、空き時間には中学1年生~高校3年生までが一堂に会して自習を行います。

長期休業中の講習は、既卒生で希望する生徒に対しても門戸を開いています。卒業生も進学先が決まるまで丁寧にケアしていきます。

8. 進路指導ガイダンスと指定校推薦

その他にも受験校調査・県内大学を招いての入試ガイダンス・オープンキャンパス案内・県内大学の講座紹介など多数の行事を行い、その情報を受験生だけでなくできるだけ中学1年生から保護者に至るまで提供し、早いうちに「進路意識」を持たせることを目標としています。
※2023年度の進路ガイダンスは、キングホール(体育館)にて実施(県外大学36校参加)

また、指定校推薦枠も充実しています。例えば県外であれば上智大学・中央大学・同志社大学・聖心女子大学・清泉女子大学をはじめとする100大学300学科以上(短期大学含む)、県内であれば沖縄国際大学・沖縄キリスト教学院大学など沖縄県内私学の全ての大学から指定校推薦枠を頂いています。

また、全国のカトリック系高校の生徒のみに受験資格が与えられる特別総合型選抜入試もあります。これは全国のカトリック高校のみの優遇措置であり、カトリック系大学進学への大きなチャンスとなります。その結果、多くの生徒が第一志望に進学し、その第一希望進学率は毎年80%以上を誇ります。ただ単に、大学進学率を上げるのではなく、生徒・保護者が満足し、自信を持って入学できる学校に進学することができているのです。

(2023年度指定校推薦一覧はコチラ

大規模校にはない個々に対する細やかな指導。暖かみと厳しさの両面を兼ね備えた指導を心がけ、進学面における充実した中高校生活が送れるように努力しています。

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